発散と収束。

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映画「Everything Everywhere All at Once」を観て

臨月で映画館行っちゃったよ!お医者さんにはまだ出産にはならなさそうと言われたのと、友達と一緒だったので大丈夫かなと。結果大丈夫でした。

さて、今年アカデミー賞作品賞を始めとする7部門を受賞したという映画エブエブを観てきました。総じて面白かったな〜!でも最初の30分はギスギスした主人公一家の生活の様子や、ぶっ飛び設定に慣れるまで我慢かな。以下、レビューサイトに載せる前の粗い感想を載せます。

・寛容がテーマの映画だと思った。
・映画の序盤でせかせかしていた主人公の中国人女性エブリンが、映画の最後にはLGBTQの娘を受け入れ、鈍臭いが優しい夫への愛を再認識した。またエブリン一家の事業に対して厳しい態度だった監査官は、彼らに好意的に接する結末となった。この映画の馬鹿げた表現やマルチバースという設定を経て、エブリンが他者への寛容度を上げる精神的な成長の過程を、観客は追体験すると思う。主人公のエブリンだけでなく、監査官と中国人祖父のゴンゴンも変わっていたかな。

・エブリンの夫はINFPっぽい。それも神経質でなく能天気な方。ポンコツだけど、優しさが一貫していて魅力だなと思った。ちなみに役者の変貌っぷりが凄かった。ラグジュアリーな世界線での彼はめちゃイケメン。

・ENFP友人が言っていた視点が面白かった。「マルチバースを経験することで、エブリンは自分のバウンダリー(能力の範囲)を押し広げた」と。カンフーマスターにもなれるし、料理人にもなれるし、レズビアンになる可能性もある。それを経験することで、今の自分の状態が絶対な訳ではないと知る。それが自分に再度自信を持つことにつながるし、他者の可能性を信じることにも繋がっていった。

・他者理解を深め、自己理解を深め、両方が作用してエブリンと家族の環境は良くなったと思う。

・娘のジョイはまだ大学生くらいの年頃だから、これからまだまだ試練はありそうだけど。一旦家族関係がfix出来て良かったよ。

・映画.comのレビューかなんかで、日本で言えば「積み木崩し」みたいな話と書いてあって確かに通じるものがあると思った。(積み木崩しは再構築失敗してたかもだけど)

・「アベンジャーズ」や「ドクター・ストレンジ」などのマーベル作品に顕著な気がするが、最近マルチバースものを目にする機会が多いですよね。特にドクター・ストレンジの新しめの作品では、エブエブみたいに、いろんなマルチバースに存在する自分として顔が切り替わる映像が出てきたから、エブエブを見て既視感だな〜とは思った!好きなんだけど!

・岩となって母娘が対話するシーンは哲学性を感じさせられた。あのシーン好きだったな。

・「ヘンテコな振る舞いをすることがトリガーになる」で覚えてるのは、指の間をペーパーでカットする(痛そう)、戦いの最中におしっこする、敵に対して愛してると言う、など。

・評価分かれそうな映画だから(実際、映画.comとか、Yahoo映画のサイトでは星1と5が多かった)、アカデミー会員の中で、あの映画に投票した人が多かった(それでアカデミー賞作品賞って決まるという理解)というのは驚いた。