発散と収束。

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映画『エール!(La famille Belier)』を見て

良かったな〜!そもそも100分くらいの映画って見やすくて、平日でも見られるので嬉しいです。

最後、手話付きで歌うシーンがすごく心こもっていて感動した。審査員に「良い選曲だ」と言われていたけど、確かに『青春の翼』がポーラの心境に合っていた。フランス語でJe vole(ジュ ヴォル 私は飛ぶ)という曲らしい。静かで落ち着いたメロディと、若者の旅立つ心境を描写した歌詞が良いなと思った。

ポーラ役のルアンヌ・エメラさんが歌っているJe voleがapple musicやYouTubeにあったのでリピートして聞いています。MACOさんっていう歌手の方が日本語でカバーもしているみたい。

先生がまた良い人。物言いが哲学的で情熱的な所がフランスっぽい感じがする。自分の哲学を持って、生徒を愛情深く導くって良いなあと思った。一緒にデュオするガブリエルも最初いけ好かなかったが、最後の方は素直で可愛かったな。

あらすじとしては、耳が聞こえない家族を持つ女の子の話…ではあるのだけど、それ以上に、中学生の成長の話って感じがした。

サウンドオブメタル』でも思ったけど、耳が聞こえない人にとっては、音を感じるには、振動が一つの手段になるんだなあと思った。別の手段として手話で訳すというのもあって、しかし心を込めて歌いながら手話で訳すというのは、家族と他者を繋ぐ役割をずっと担ってきたポーラにしか出来ないことですよね。だからこそ家族も感動したんだと思います。

フランス人の気質がそんな感じなのか、ポーラがしっかりした性格なのか、そもそも映画だからなのか分からないが、中学生でもハッキリと意見を言うものだなと思った。自分が中学生の頃はこんな風にハッキリ意志や意見を表明出来なくて、もじもじしていたなぁと思った。

一つだけ、練習のシーンが少なめだったので、そんなにあっさり国営ラジオ局の試験に受かるものなんか?とか思ってしまった。受験者が少ないのか、受験者のレベルが低いのか?と思ってしまうがどうなんでしょうか。

リメイク版のCODAも見たいです。もっとアメリカっぽい雰囲気なんですかね。楽しみ!