発散と収束。

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本『母という呪縛 娘という牢獄』を読んで

本屋で「医学部9浪」という帯の文字を見てハッとし、『母という呪縛 娘という牢獄』という本を手に取った。 医学部9浪した娘が母親を刺した事件は、とてもセンセーショナルだった。本書はそのルポ的な内容で、共同通信の記者が、被告と面談を重ね書き上げた本だそうです。立ち読みでパラパラとめくっていたら、幼少期に母子でディズニーに行き、母親が良い写真を撮ろうと躍起になっていたことなどが書かれていた。 興味深いと思った。

その日は本を購入せずに帰ったが、翌日自分の体調が悪くてベッドで過ごしていた中、頭に浮かんで離れなくなったのでkindleで購入した。(我慢の耐性が低い)

なおこの本は発売日: 2022/12/16で、忘れていたが発売当初友人との会話に出したことがあったらしい。今回やっと初めて読んだ。

面白かったんだが大した感想が出てこないので、周辺情報にしかならないかもしれないが、ポツポツ箇条書きしていきます。

・娘は、母に感謝してる部分もあるらしい。厳しい躾は、今生きているそうな。「...ですが、(控訴審第一回期日にて)弁護士さんからの尋問に答えたように、(現在の私は)幼い頃から叩き込まれた教養や厳しかった躾に助けられております。  私の行為は決して母から許されませんが、残りの人生をかけてお詫びをし続けます。」「三〇年以上に及ぶ共同生活のすえ、あかりは母・妙子(仮名)を殺害した。法廷でも、母の「教養や躾」に感謝の言葉を口にしている。医師を目指して九年もの浪人生活を経験したが、本来は理系の科目よりも文章を読んだり書いたりすることが好きで、ペンネームを持ち、小説を試作したこともあった。」

・娘が書く文字は、検事やこの記者に褒められるほど上手だったそうな。とめはねもきっちりしてて。

・母J、娘Pだったのかなぁと思った。

・文字数少ないようで、1日でkindleで読み終えられた。事件自体がセンセーショナルで興味深いからというのもあると思う。

・父が良い人なんだけど、押しが弱い。もっと家庭に関わって欲しかった。

・終盤では裁判長が娘に理解を示してくれて、最後応援してくれていて、ハッピーエンドっぽくなってた。ノンフィクションではあるのだが。

・帯に書いてある通り、「娘が罪を認めた理由に目頭が熱くなる」だな。中江有里さんって人の言う通り。

・殺害の仕方とか出てくるし、母のヤバさが終始続くから辟易するけど、興味あれば読むと面白いと思う!でも5回くらいに分けたら、立ち読みでもいけるかもしれません!(悪い勧めですみません)

・こういうルポライター的な職業もあるのか、と思ったよ〜!作者のさいとう彩さんは、共同通信の記者だったらしい。