発散と収束。

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『本心』(平野啓一郎著)を読んで

ほぼ見直さずに上げます。メモです。

『本心』読み終わりました。産後初めて小説を読み切った!記念すべき日!3/26!端的に言って、優しくて内省的な男性(主人公)が、生きる希望を持つ話って感じでした。私の友人に、主人公にすごく似た感じの人がいて、生きるのに苦悩している感じが重なりました。

①恋愛
「こころ」みたいな三角関係。リアルアバターで告白という設定の妙(※ごめんなさいネタバレ)

②格差と安楽死
経済格差が激しい数十年後の世界。貧困「こっちの(主人公側の)世界」、富裕「あっちの世界」

→「自由死」が認められる。資源不足で温暖化など気候変動も激しくなった世界で、弱者は死ねという論調になっていく。「それは間違っている」という本編通しての主張。

安楽死ってダメかな?自分の中ではアリより。心の底から満足して死にたい場合と、絶望して死にたい場合がある。(絶望の場合は尚更死んじゃいけない、みたいな話だった気がする)

③バーチャル世界
バーチャル世界という設定が面白い。

-リアルアバターという職業と差別。自分の身体と意志が切り離され、主体性を失う感覚。メロン事件の屈辱。

-アバター時代のテロ。
575事件に準えて、権力者を殺害する暗殺ゲーム。→現実に起こる。

④ジトみ
考えすぎな優しさ、うじうじ。「本物の優しさとは?」を考えさせられる。

すっごくナイーヴな心の動きを描いたり、優しさとは何か?を考え続けている小説
↔︎
直後に読んだイーロンマスクの自叙伝と真逆でびっくりした。

<最後に>
ふわふわと離れていた事柄が落着して、1つの結論(てか状態)に帰着する様子を見せてもらった。面白かったです。もっと元気があればちゃんと肉付けして感想書きますが、今はそこまでの元気と時間がないので箇条書きで残しておきます。