発散と収束。

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合理性の上を行く優しさで進みたい(渋沢栄一『論語と算盤』を読んで)

渋沢栄一の「論語と算盤」を読んでいる。この本を読んでいると、渋沢はかなり理想家だなと思う。MBTIでいうとENFJ的な感じ。(でも流石にそこにTが加わっている感じ) そういえば大河ドラマの『晴天を衝け』でも、渋沢役の吉沢亮さんが良く感情的に涙を流したり笑ったりしていたかな。まあドラマだけど。

 

論語と算盤」のタイトルは、それぞれ道徳と経済ってことを指しているから、感情と合理性とかに関心のある今の私にとって大変興味深い。合理性を身につけようとしている中で、感情とか理想の扱い方に困っていたのだが、渋沢栄一の文章を見ていると、合理性や実現性が伴えば、理想家のままでもいいのかもしれないと思い始めた。

 

ちくま新書の『現代語訳 論語と算盤(渋沢栄一著/守谷淳訳)』を読んでいるのだが、背表紙の著者紹介には以下のようにある。

 

(引用)

1840(天保11)〜1931(昭和6)年。実業家。約480社もの企業の創立・発展に貢献。また経済団体を組織し、商業学校を創設するなど実業界の社会的向上に努めた。

(引用終了)

 

また本の別の箇所に書いてあることだが、例えば具体的には以下の企業・法人の創設に関わったそう。

・JR

日経新聞

サッポロビール

みずほ銀行

・帝国ホテル

明治神宮

・聖路加病院

 

それぞれどれほど深く関わったのかは知らないが、ものすごい行動力と実現性だ。でもこれはEJ型の成せる技というか、外交性と計画性の良い所がかなり強く出ている気がする。すごく見習いたいが中々一朝一夕には身につかなさそうだな…

 

しかし似た者同士では全くないのだが、渋沢の文章を見ていると、やはり理想家のままでいても良いのだよねと安心する。

 

あと「論語と算盤」がいつ書かれたかちゃんと調べていないが、渋沢が生きていた時代は、幕末から明治維新にかけての大転換の時期だったと思う。西洋のものや考えが入ってきて、それまでの日本の考え方がすっかりひっくり返るような場面も多かったはず。その時代の人たちも大きな変革を迫られていたんだな、昔からそうやって人類やってきたんだなと思った。でも江戸時代250年とか続いた時を生きた人は大変革は無かったのか、そう考えると、色々と抗えない運命みたいなものがあるんだなと思った。