発散と収束。

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映画『キングスマン: ファースト・エージェント』を観て

キングスマンシリーズは、色々と意外性を盛り込んでくるところが好きなのですよね〜!価値観の裏を掻いてくる所に感動と面白さがあるというか…(思い返せば、過去作でのコリンファースのキレキレの殺戮シーンとかも意外性強すぎましたね)

今作ではちょっと程度が小さめに思えましたが、やはり所々意表を突かれました。

 

まず父親に対して「息子のようになれ」というセリフは、珍しいんじゃないかなと思った。親など年上の人を手本にせよ、というメッセージが世界のどこを見ても普遍的に多いですよね。ただ今作を見て、年配の人が若者から学ぶっていうのも同じように必要な時があるのではないかなと思った。現代のような高齢化した社会においては特に。

 

あと第一次世界大戦はイギリスですごく記憶に残っている戦いなのだなと感じた。1917(自分が最近見ただけなんですが)も、前線の悲惨さを伝えていたし…過去の経験を活かして、戦争を行わない世界になって欲しいと思う。

 

ラスプーチンとダンスしながらやり合うシーンは面白かったです。コミカルな音楽の中で真剣勝負する感じは、キングスマンらしいシーンだったかな〜!

 

キングスマンってこんなに歴史と絡む感じでしたっけ?1・2はあんまり歴史関係なかったような…でも歴史的な出来事の裏にはいつもキングスマンがあったっていうことなのかな。ラスプーチンレーニンヒトラー…歴史上の怪人ばかり出てきても最早ヴィランを成敗する話になっていきそうな感じ。特にヒトラーなんて使い古された悪人なので、次作こそマシューボーン監督には意外性を盛り込んでくれることを期待したいです。

 

ちなみに多分今作に出ていたのが英国王ジョージ5世で、その息子が『英国王のスピーチ』のジョージ6世みたいですね。(コリンファースが吃音の役やっていましたね)

 

あと前日譚なので仕方ないんですが、タロンエガートンとコリンファースが出てこないのがロス感大きかったです。

 

しかし今回は悪役が弱すぎたな〜!わりとすぐ感づいたので意外性も足りなかったような。悪役が魅力的で無かったり深く描かれないと、あまり映画に感情移入出来ないものだなと思いました。

 

ふと最後に思いましたが、今作は不謹慎でグロテスクな笑いのシーンが過去作に比べ少なかったのかな?そんなものを求める自分は性格悪いなと思いつつ、やはりキングスマンでしか摂取できないような笑いだったため、やっぱり少しフラストレーションではあったかも!

 

追記:

色々と解説動画見てみたのですが…結構史実をオマージュしながら作られているみたいですね。なんとなく私の勝手な感想ですが、マシューボーン監督が意外と歴史好きで、歴史ネタやってるうちに観客のツボから外れていってしまった感じなのかなと思ってきました。私は確かにキングスマンに当初求めていたものではないから戸惑ったけど、観賞後色々調べているうちに今作の歴史オマージュ的な側面が結構好きだなと思ってきました。

 

ラスプーチンの生涯

諸説あるようで、見た目の奇怪さなどから更に有る事無い事言われている節があるようですが…

・当時ロシア貴族の間で神秘主義が流行していた

神秘主義に傾倒するミリツァ大公妃とアナスタシア大公妃の姉妹から寵愛を受けるようになり、姉妹の紹介でロシア皇帝ニコライ2世とアレクサンドラ皇后に謁見した(キングスマンで両隣に侍らせていたのもこの姉妹というイメージなのだろうか…)

・皇太子の血友病を治癒したことで、ラスプーチンは皇帝夫妻から絶大な信頼を勝ち取った(ラスプーチンに会うより前に血友病を患っていたようなので、キングスマン内でのようにラスプーチンが皇太子に毒を持った訳では無さそうだが…)

・一部の家族により暗殺が企てられたが、青酸カリ入りの菓子を食べても死ななかった(キングスマン内のセリフの通り、少量ずつ青酸カリを摂取して耐性を付けていたのだろうか…)

・2発撃たれても死ななかった(しぶとい)

・最期は川底から発見された

 

■英国王ジョージ5世、独皇帝ヴィルヘルム2世、ロシア皇帝ニコライ2世は従兄弟同士

・だから調べると肖像画でも顔似てますね…

キングスマンでは1人の役者が3役やってたらしいです。(トムホランダーって俳優さん。私は3人の役者がやってると思っていたので、顔も背丈も似てるな〜と思っていました)

 

マタ・ハリも実在した人物

マタ・ハリ(オランダ人)は第一次世界大戦下で持て囃された高級娼婦みたいですね。フランス軍人やドイツ軍人に重用されたとか。マタ・ハリはスパイ容疑で処刑されたみたいですが、本当はそんなに高度なスパイ活動はしておらず、色々な面倒を押し付けられて処刑されたんじゃないかと言われているらしく、なんだかそれっぽいなと思いました。

 

参照URL:

https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/618557