産休前、職場の先輩に言われた何気ない一言で、地味〜に覚えていることがある。「絶対今(妊娠中)の方が楽だと思う。産後の方が大変だよ。」ってやつ。
先輩は子どもがいない人なんだけど、今思うと、「いや〜私は妊娠中も結構辛かったから、妊娠中も産後も、大変さは甲乙つけ難いな」と思う。とにかく、人によるだろうけども、絶対どっちの方が楽ってことは無いだろうと思う。
悪気のない先輩を反面教師にしてなんだか申し訳ないのだが(産休前のお祝いでご飯を奢ってくれたから更に)、経験したことないことについて「絶対」という言葉を使って断定するのは、自分はやめておこ〜と思った。確かに理屈上は、子どもが腹の外にいる方が大変で、子どもが腹の中にいるうちは自分のコントロールが効くから楽だという一面があるかもしれないが、楽かどうかを決める要素ってそれだけじゃないと思う。妊娠中は体調が優れないことも多いし、好きなもの食べられないとか、子どもがちゃんと育っているか自分の目で見ることが出来ない不安(エコーはあるけど)なんかもあるし。
妊娠のこと以外でもさ、「大変さ」「幸福度」みたいなやつって個人や状況によって変わるから、決めつけないでいたいなと思った。
歳を取るにつれて、自分が選択したことが増えてきて、その選択に自信を持つために、自分の意見を変に正当化してしまうことが増えてくる気がする。例えば、子どもを持つことこそ幸せ、って主張を押し付けてしまうとか。そういうのはせめて自分の心の中だけでやって、他人に押し付けことはしないでいたいな。
