発散と収束。

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アグネス・チャンに共感して

佼成出版社の『子どもだって哲学❸ 家族ってなんだろう』という本を読んでいたら、アグネス・チャンさんの書いた文章に共感、感動したので引用。

「妊娠中は『時間とは、子どもの命が育つためのものなんだ。身体とは、子どもが育つ畑なんだ』と分かりました。出産してからは『おっぱいは、子どもに栄養をあたえるためにあったんだ』と分かりました。母親の身体は、子どもにとって最も安全で安心してねむれるベッドなのでした。母親の身体は、乳児の暖房器であり、いすであり、遊び道具であり、支えなのでした。…(中略)

私は、『誰に認められなくてもかまわない。私という人間は、この子を産むために存在した、それだけで十分だ』と感じたのです。…(中略)

親になって、私は自分が生きている意味がわかった気がしました。それは命をつなげていくためだったのです。人間の命、歴史、文化。脈々とつながる人類の営み。私もそういうチェーンをつなぐ一つのリングだったのです。チェーンが切れないようにつなげていくことが、私というリングの役目なのだと思いました。」

私が言語化できなかった感動を上手く言い表してくれていたので…感想はまた思いついたら書きます。ちなみに言うまでもないほど当然のことかと思っているのですが、私は女性はみな子どもを産んだ方がいいとかは思わないです。色んな考えや状況の人がいるからそれを尊重したくて、思想押し付けおばばにはなりたくないです。ただ自分が新しい経験をした感想について書きたくて書いています。

【後記】

・私は子どもが欲しいと特別強く思わないまま妊娠発覚したからか(いつかは産むんだろうな〜と思っていたけど今すぐって訳ではなかった)、妊娠後含め、子どもを持つことの意味とは何かをずっと考えていた所があった。結婚後だからできちゃった婚ではないのだけど、何ならそんなぐらいの気持ちだった。それが、さすがに妊娠出産を自分の身で経験すると、自分も命のバトンを繋いでいく1人なんだなというか、そういう風に実感した。そういう意味でアグネスに共感。

・ちょっと抜き出す箇所が感情的すぎたかな。アグネスの文章全体はもう少し地に足ついた感じなのだけど。

・ENTP友人に話したら「あるべき姿の人間の本能としてはアグリーだけど、頭良くなりすぎて、退化なのか進化なのか分からない、子孫を残さなくても良いんじゃね風潮はあるよね。間違ってるとも思わない」という返信が。確かに冷静になったら、子ども生まなくたって良いと言う理性的な考え方も存在するし、妊娠前はただただそう思っていたかな。ただ出産後には、命を繋ぐってことに対する感動を、実感を持って感じるようになったかな。

呂布カルマも、命を繋ぐことに意味があるから、自分が死んでも子どもが生き残ってくれたらいい、みたいなことを何かで言っていて、アグネスと似たこと話してたな〜と思った。

・親は「生命の連鎖の中で生まれた存在」として子どもを位置付けるけど、子どもはそんな実感は持てないですよね。だから親は子どもを大枠に上手く収まって生きていけるようにコントロールしようとする気がする。そして子どもは自分の経験が全てだから、大枠というのが分からなくて、押し込めようとしてくる親に反発するのではないか。うまく言い表せないのだが、このような認識の差異のせいですれ違いが起きている場合には、子どもの気持ちの方に寄り添って解決していくほうが良いと思っている。